まるで海外旅行をした気分!?名画が揃う美術館で優雅な休日を過ごそう

Writer:muimui

2023/01/13

画像引用:美術手帳

こんにちは。ライターのmuimuiです。

コロナ禍が続く中、みなさまは休日をどのように過ごされていますでしょうか?

以前は羽を伸ばしに海外旅行を楽しまれていた方も多いかとは思いますが、規制緩和がされている一方で未だロックダウンが続く国もあり、まだまだ安心して各国を旅するには心配な面もありますよね。

そこで今回は、世界各国の名画が揃った美術館「大塚国際美術館」をご紹介したいと思います。

あなたもきっと世界中を旅した気分になる・・・はず!?

 

大塚国際美術館とは

画像引用:大塚国際美術館

大塚国際美術館は、徳島県鳴門市にある日本最大級の陶板名画美術館です。

世界26カ国、190余の美術館が所蔵する1,000点を超える世界の名画を、特殊技術によって陶板で原寸大に再現されたものが展示されています。

つまり、全部レプリカなんですね。

しかし素人目には本物と見分けがつかないくらいのクオリティで複製されているので、日本にいながら世界中の名画を楽しめる、というわけです。

それだけではなく、天災や戦争などで今はもう無くなってしまった作品まで蘇らせ、展示されているというものまであります。世界旅行に加えて何だかタイムスリップした気分まで味わえますね。

 

そもそも「陶板名画」とは、陶器の大きな板に原画に忠実な色彩・大きさで作品を再現したもので、紙やキャンバス・土壁に比べて色が経年劣化せず、名画が約2,000年以上そのままの色と姿で残るとされています。

文化財保存のあり方に貢献すると共に、国内で様々な絵画に触れることができる唯一の美術館、というコンセプトが大塚国際美術館の一番の特徴です。

 

さらに、この美術館の特徴といえば、展示作品の写真が撮れることです!

通常の美術館では写真撮影は当然NGなのがマナーですが、こちらに展示されているものはレプリカなので、ストロボやフラッシュ、三脚等のカメラ固定具を使用しなければ撮影が可能となっています。

気に入った作品を家に帰ってからもう一度楽しめるのは嬉しいですよね。

 

館内の展示構成

大塚国際美術館は、

・古代遺跡や教会などの壁画を再現した「環境展示」

・古代から現代に至るまでの西洋美術を順を追って鑑賞できる「系統展示」

・テーマごとに古今の画家達の表現方法を比較できる「テーマ展示」

の3つの展示方法で構成されています。

 

展示作品はB3F~2Fまであり、

1F・2F 現代・テーマ展示

B1   バロック・近代

B2   ルネサンス・バロック

B3   古代・中世

と上の階に上がるにつれて現代に近付く構成になっています。

 

鑑賞ルートは約4㎞!

公式サイトにも”歩きやすい靴でお越しください”と書かれることから、沢山の作品を鑑賞するのに長い時間と距離がかかることがわかります。

 

かくいう私も、鑑賞に訪れた際全ての階を回り切れませんでした。

B3~B2あたりをガイドさんの案内についてじっくり回り、それはそれで充実した内容だったのですが飛行機の時間を早く設定してしまったのもあり、現代のフロアをほぼ周りきれず・・・。

すべての作品を鑑賞されたい方は1日滞在できるようにする、もしくは2回に分けることをおすすめします。

 

ここからは是非見てほしい大塚国際美術館ならではの展示をピックアップしてご紹介いたします。

 

ミケランジェロの最高傑作 システィーナ礼拝堂

画像引用:大塚オーミ陶業株式会社

美術館の入り口付近、一番最初にお出迎えしてくれるのがこの立体展示。

ミケランジェロの最高傑作といわれるシスティーナ礼拝堂の天井画と壁画が再現されたシスティーナホールです。

天地創造の様子を壁と天井一面に描かれた絵画が圧巻です。初手からこの大迫力!

天井に描かれた絵をずっと鑑賞していると首が痛くなる点だけご注意を。

1階上に上がるとバルコニーから鑑賞できるスペースもあるので、そこから全体を鑑賞するのも良いかもしれません。

 

こちらは2018年の紅白歌合戦で米津玄師さんが歌唱された場所としても有名になりました。

 

北イタリアのスクロヴェーニ礼拝堂壁画

画像引用:大塚オーミ陶業株式会社

北イタリア、パドヴァ市にあるスクロヴェーニ礼拝堂の壁画は、美術巡礼者にとって聖地の一つとされているのだとか。

壁画には「聖母マリアの生涯」が12場面、「キリストの生涯」が25場面描かれています。

描かれた聖書の世界も大変興味深いのですが、何といっても天井に描かれたウルトラマリンブルーがとても綺麗。

現地の拝観は定員制かつ入れ替え制とあまりゆっくりできないそうなのですが、こちらではベンチに座ってゆっくりと鑑賞することができます。

ガイドさんの説明もあるとより楽しめるかと思います。

 

因みにこの礼拝堂で結婚式をすることができるのだとか。こんな綺麗なところで式を挙げられたら素敵ですよね。

 

最後の晩餐 ビフォーアフター

画像引用:美術手帳

最後にこちら。みなさんご存じレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」です。

キリストの処刑前夜、使途12人と食卓を囲む様子が描かれたこの絵は、環境や戦争の影響などにより劣化がひどく、何度も修復を重ねて現在の状態を保っていると言われています。

その最後の晩餐が、こちらでは修繕後だけでなく修繕前の状態を対面で鑑賞することができるのです。

本物はもちろん修繕後の状態しか残っていないので、原寸大を比較して観れるのはこの美術館だけとなっています。

 

さいごに

他にもモナリザやムンクの叫びなどの教科書で見たことのある展示や、屋外に設置されたモネの大睡蓮、世界中の美術館を回らないと観られないゴッホのひまわりシリーズ7点が一度に鑑賞できるコーナーなど、さすが1,000点以上作品のある美術館、ご紹介しきれません!

数ある作品からお気に入りを探しにいくのも、きっと楽しいと思います。

名画をモチーフにしたカフェメニューやお土産も充実していますので、そういった面でも楽しませてくれる美術館だと私は感じました。

 

アクセスが徳島駅から路線バスを使用して1時間ほどかかるなど少し利便性は悪いかもしれませんが、関西から直通高速バスなども出ているので、他の観光地と合わせて旅行するのも良いですね。

美術を好きな方もそうでない方も、国内小旅行にぜひ行かれてみてください。

ライター

muimui

痩せたいと言いつつも日々甘いものを追い求めるありんこ人間。
大好きなお菓子を食べながら映画観たり漫画読んだり推しを眺めるのがプチ贅沢な時間。