古代メキシコ ―マヤ、アステカ、テオティワカン―

Writer:CHAOLATE

2023/12/08

古代メキシコ ―マヤ、アステカ、テオティワカン―

2023年10月3日(火)から12月10日(日)まで、福岡県太宰府市にある九州国立博物館で特別展「古代メキシコ ―マヤ、アステカ、テオティワカン―」が開催されます。メキシコは35もの世界遺産を誇り、その中でも注目されるのは古代都市の遺跡群です。この展覧会では、特に「マヤ」「アステカ」「テオティワカン」といった3つの代表的な文明に焦点を当て、その複雑で美しい歴史を紐解いていきます。

古代メキシコにおける興亡と繁栄の歴史は、前15世紀から後16世紀のスペイン侵攻までの3千年以上にわたります。マヤ文明は前1200年頃から栄え、暦や文字など高度な知識を有する文明でした。アステカ文明は1325年に首都テノチティトランを築き、軍事力と貢納制度を背景に繁栄を極めました。一方で、テオティワカン文明は前1世紀から後6世紀までメキシコ中央高原に栄え、太陽のピラミッド、月のピラミッド、羽毛の蛇ピラミッドなどを擁する巨大な計画都市を築き上げました。

 

これらの文明は厳しい自然環境のなかで神を信仰し、王と王妃の墓、大神殿、三大ピラミッドなど、壮大なモニュメントを築いていきました。本展では、古代メキシコ文明が普遍的な神と自然への祈りから生まれた独自の世界観と造形美を通して、その奥深さと魅力に迫ります。

 

展示の見どころ

マヤの「赤の女王」、奇跡の初来日: マヤの都市国家パレンケの黄金時代を築いたパカル王の妃「赤の女王」。その墓の出土品が、メキシコ国内とアメリカ以外で初めて公開されます。パカル王の一族にまつわる遺物も展示され、200年にわたる王朝一族の物語が紐解かれます。

古代メキシコの至宝約140件が一挙に集結: メキシコ国立人類学博物館やテンプロ・マヨール博物館などの主要博物館から選りすぐった約140件の貴重な展示品。近年の発掘調査の成果も交え、メキシコの宝庫からの至宝が一堂に会します。

 

世界遺産の魅力を体感できる展示空間: パレンケのパカル王と王妃の墓、テンプロ・マヨールの大神殿、テオティワカンの三大ピラミッドなど、世界に誇る古代都市遺跡の魅力が映像や臨場感あふれる再現展示で存分に堪能できます。

開催概要

会期:2023年10月3日(火)~12月10日(日)
会場:九州国立博物館(福岡県太宰府市石坂4-7-2)
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
毎週金・土曜日は夜間開館(入館は午後7時30分まで)
休館日:月曜日(ただし、10月9日(月・祝)は開館、10月10日(火)は休館)
主催:九州国立博物館・福岡県、NHK福岡放送局、NHKエンタープライズ九州、西日本新聞社、西日本新聞イベントサービス、朝日新聞社
共催:(公財)九州国立博物館振興財団
観覧料:一般2,000円(1,800円)、高大生1,300円(1,100円)、小中生900円(700円) ※前売料金/販売期間=8月4日(金)~10月2日(月)
販売場所等の詳細:8/1以降公開予定

この特別展では、メキシコの豊かな歴史と文化に触れることができ、古代都市遺跡の美と神秘が訪れる方々を

ライター

CHAOLATE

旅を通して感じる”文化、風景、味覚、香り、音、質感”を伝えられたらと思い始めました。
非日常をみんなで共有しましょう。
【好きなもの】旅行、飛行機、宇宙、SF