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雄大な自然を五感で感じる in 上高地
見慣れた華やかな都会の風景も良いけれど、たまぁには、身も心もリラックスできる大自然の風景を満喫してみませんか?
長野県松本市にある「上高地(かみこうち)」は、国の文化財(特別名勝・特別天然記念物)に指定されている、標高1500mの山岳景勝地です。
北アルプスの穂高や槍ヶ岳へ向かう登山基地としても有名です。「穂高連峰」は、アルピニスト憧れの山でもあります。
「1500m?標高が高くて歩くのが大変そう・・・」その心配はいりません。
この標高にしては珍しく、上高地は平地になっています。木道や砂利道はありますが、整備されているので歩きやすいです。なので、履き慣れたスニーカーで大丈夫です!
上高地への交通手段は、車の他に公共交通機関、バス、飛行機などがあります。通年マイカー規制を行っているので、松本方面から来た場合は「沢渡(さわんど)駐車場」から先は、シャトルバスかタクシーで上高地へ向かいます。
高山方面からも同じくマイカー規制のため「平湯あかんだな駐車場」から先は、シャトルバスやタクシーを利用します。
今回は沢渡から、シャトルバスに乗って途中下車。1時間ちょっとで歩けるコースをご紹介いたしますね。
それでは出発!!
走ること30分弱。
シャトルバスは「大正池」へ到着します。
1951年の焼岳の噴火の泥流が、梓川の流れを堰き止めたことによって出来た湖です。
訪れた日は風が吹いていたため、湖面に、さざなみが立っていますが、ほぼ無風の時は、遠くの穂高連峰が鏡のように綺麗に映し出されます。
湖水はとても綺麗で湖底がハッキリと見えます。
以前は、池が出来た事によって水没した沢山の木が枯れた状態で立っていましたが、時間の経過と共に、枯れ木も殆ど姿を消してしまいました。池の奥にわずかに残っているのが見えます。
カラマツ林に沿って歩くと、梓川が見えてきました。
山の雪解けの水が流れているので、夏でも川の水は冷たいです。川底が透き通って見えるんですよ。
驚くのは無色透明の水が流れているのに、エメラルドグリーンに見えるという点。写真では分かりにくいですが、実際は、ホント綺麗な色です。
梓川の川音を聞きながら、のんびり散策を進めてみましょう。
野生のニホンザルが生息している上高地では、散策中に彼らに出会います。お行儀がよく、人馴れしていますが、近寄って来ることはありません。
クマも生息していますよ。お散歩中の姿が、よく目撃されています。この日は、遭遇しませんでしたが。
クマ除けのベルがあると安心です。
散策中は山でしか見られない花にも出会え、沢山の鳥たちのさえずりも耳にすることが出来ます。
前方にシンボルの河童橋が姿を現しました。
どっしりと構える橋は、木製のつり橋です。頑丈なワイヤーが張り巡らされた橋の風格は、まさにシンボル。
橋の上から見る雄大な穂高連峰は圧巻!!
しばし、言葉を忘れて目の前に繰り広げられる絶景に見惚れます。
言葉に表せないくらいに美しい・・・
エメラルドグリーンの色を放つ梓川が、大きく弧を描くように勢いよく流れる様。
活き活きとした木々の姿。
「あぁ、こんな美しい風景に出会えるなんて・・・」
五感で感じた感動は、いつまで経っても忘れません。
帰りは、河童橋から徒歩5分程の所にある「上高地バスターミナル」から、再び、シャトルバスに乗車して戻ります。
真夏でも、20℃を少し上回る気温の上高地。訪れる際には、一枚、羽織れる物を持って行くと安心です。
人々を魅了する上高地。
リピーターで訪れる人の割合が、とても高いそうです。
私も、その一人です。
非日常の空間に浸ってみるのは、いかがでしょうか?
ライター
はるを
趣味 ウォーキング・絵画鑑賞・絵を描くこと。北アルプス穂高連峰の中にある「涸沢カール」への山行が目標!!